「青汁は美味しくない」とイメージを持っていて、「健康に良いみたいだけど、ちょっとね…」と避けてしまっている方はいるでしょう。戦後の食糧難の時代に普及した青汁には、“ケール”と呼ばれる植物が原材料として利用され、独特の苦味を持っているのです。

しかし、青汁はケールから作られたもの以外にもたくさんあります。様々な種類の緑黄色野菜が青汁の原材料として利用されており、味や飲み口はそれぞれ異なります。

特に注目したいのが、「大麦若葉」を利用した青汁です。大麦若葉の青汁はケールに比べ飲み口がよく、また栄養価が非常に優れているのです!

 
大麦若葉はその名の通り、私たちがよく口にする大麦の若葉です。通常、私たちが食べている大麦の部分は“麦芽”と“実”。この部分には栄養がバランスが良く含まれているのですが、それ以上に栄養が含まれているのが、“若葉”なのです。
 


大麦若葉は他の緑黄色野菜と比べても、ビタミン・ミネラルや酵素、タンパク質、繊維の量が優れています。

例えばホウレン草と比べ、ビタミン C は 30 倍以上、ベータカロチンは 6 倍、カルシウムは 10 倍以上、鉄分は 4.8 倍なのです。また、大麦若葉には マグネシウム、銅、マンガン、亜鉛など多くのミネラルが、バランスよく含まれています。

 
青汁が緑色をしている原因は、葉緑素(クロロフィル)という植物中に含まれる色素にあるのですが、その葉緑素は、人間に対し様々な効果をもたらすのです

葉緑素は組織細胞に対して成長促進作用があります。そのため、傷口の洗浄や表皮の形成に利用され、切り傷や火傷に直接塗ったり、 潰瘍や皮膚炎のときに飲まれたりして利用されています。

また、摂取することでコレステロール値を下げ、血液をサラサラにしたり、発ガン性物質を抑制するともいわれています。

 
コエンザイム Q10 やαリポ酸などで注目を浴びた“抗酸化能力”が、大麦若葉にも存在するのです。

人間の老化の原因やあらゆる病気の引き金となる“活性酸素”。活性酸素が体内に溢れると、老化を促進させてしまったり、ガン細胞を発生させてしまったり、また心筋梗塞なども引き起こしてしまいます。

その活性酸素を除去したり、生成を抑える働きを抗酸化能力と呼びます。大麦若葉には、抗酸化能力を持つ酵素、“ SOD ”が多量に含まれているのです。また、 SOD だけでなく、フラボン系化合物“ 2 −0 ″ −グルコシルイソビテキシン ”も含まれているので、大麦若葉は抗酸化能力に優れている、といえるでしょう。